いつもお読み頂きありがとうございます。
今日は『トイストーリー4』以来、初のディズニー旧作です。
実は私、重度のディズニーオタクなので、基本ディズニー映画には甘いです。笑
まずは概要
原題:Fantasia
上映時間:126分
監督: ベン・シャープスティーン
脚本:ジョー・グラント/ディック・ヒューマー
出演者:ディームズ・テイラー/レオポルド・ストコフスキー
公開:1940年
製作国:アメリカ
あまりにも有名すぎる魔法使いの弟子ミッキー。
案外どんなストーリーで活躍しているか知らない人も多いのでは…??
『ファンタジア』はアニメーションの可能性を広げた素晴らしい作品!!
アニメというよりは芸術寄りの作品なので、退屈に感じる人も多いかもです。
あらすじ
なんか宇宙っぽいバッハの『トッカータとフーガ ニ短調』
踊るキノコと妖精のチャイコフスキー『くるみ割り人形』
溺れるミッキー、怒る魔法使いのデュカス『魔法使いの弟子』
ウォルトの地球創世記ストラヴィンスキー『春の祭典』
インターミッション「サウンド・トラックくん」
指揮者とミッキーの握手
っていう劇中ではかなり楽しいシーンなのですが物によってあったりなかったり。
アメリカ版VHSでは切られていたように記憶しているので、今回初めて観たかもしれない。
ギリシャ神話モチーフのペガサス恋物語。可愛い、一番可愛い!!ベートーヴェン『田園交響曲 』
踊るカバ、踊るダチョウ、踊るワニのポンキエッリ 『時の踊り 』
怒れる悪魔と、集う幽霊のムソルグスキー『はげ山の一夜』
全然あらすじ書いてないじゃんって思うけど、本当にこれで全部です。
ストーリーのある映画じゃないんです。
ネタバレ無し感想
私は幼少期と、高校か大学生くらいの時にアメリカ版VHSで鑑賞をして以来、久しぶりの鑑賞なのですが改めてとんでもない怪作だなと…。
アニメーションを芸術の域にまで高めている事だけでも凄いのに、初のステレオ映画として音響面でもとんでもない事をしでかしていたらしい。
ただ、なにも考えずに観ると「そんなに凄いか??」とか「クラシックを映像で表してるのが珍しいだけじゃ??」なんて思ってしまいがちなんですが…この映画の封切りが1940年で今から80年も前って考えて観ると半端じゃなくなる。
第二次世界大戦の前ですよ。意味わからない。
あの『市民ケーン』の一年前、『カサブランカ』より2年も前に公開された映画とは到底思えない。
日本のアニメでは『鉄腕アトム』の放送開始が1963年らしいので、その20年前にはアメリカでこれを製作していた事になります。ディズニー恐るべしです。こんな国に戦争で勝てるわけない。
普遍的な内容って言うのもあって、古さを感じにくいのも凄いけど、完成度が化け物。
ネタバレ有り感想
あらすじにも書いている通りストーリーのある映画ではないので、ネタバレも何もないのですが…笑
もしかしたらですが…ショーやパレードでディズニーパーク内でしかソーサラーミッキー(有名な赤いローブに青のとんがり帽のミッキーの事です)を見たことがない人は、「魔法使いのミッキーマウスが豪勢に魔法を使いまくり、悪を倒していくお子様向けスペクタクル巨編」と思っていた方も居るのではないでしょうか??
さすがにいない??
クラシック音楽(音)を映像(アニメーション)で表現しようとした、限りなく芸術寄りの前衛的な意欲作です。
アニメーションの可能性と真剣に向き合った作品で、決して子供向けの映画ではないです。
もちろん描かれるキャラクター達はミッキーを筆頭に、コミカルな動きをする可愛らしい物ばかりで子供を無視し、置いてけぼりにした作品ではないです。
私は子供がいないので分かりませんが、お子さんが初めて触れる芸術として、芸術に本格的に興味を持つきっかけとして最適だし。恐らくウォルトの中にもそういった考えがあったのではないかな〜と思えるような、れっきとした大人から子供まで楽しめる芸術映画です。
しかし!!
愛する我が子にミッキーの活躍を見せてあげよう♪と購入すると「ミッキーなんて殆ど出てきません。詐欺映画です。」なんて星1のレビューをAmazonにあげることになります。笑
とくに今どき平成後期、令和生まれのバチバチ動いて、刺激の強いアニメに慣れているお子さんに退屈この上ないってなりかねない気がします。
ちなみに私は物心付く前はちゃんと見ていたのですが、小学生から大学生くらいまでのお子様時代は『春の祭典』の恐竜で必ず寝ていました。笑
今回ひさっしぶりに全編観たと思います。
お子さんと一緒に観るときは元気有り余り過ぎず、眠そうでもない時に観るのがおすすめだと思います。
絶対に価値のある120分にはなります。
ここまでお読み頂きありがとうございました。
ぱぷぽ