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今日は『ハングリー・ハーツ』近年稀にみるポップな出会いからの鬱展開映画!
まずは概要
原題:Hungry Hearts
上映時間:109分
監督:サヴェリオ・コスタンツォ
脚本:サヴェリオ・コスタンツォ
出演者:アダム・ドライバー / アルバ・ロルヴァケル
公開:2014年
製作国:イタリア
あらすじ
ある中華料理店のトイレから始まるこの映画。
日本の居酒屋でも良くある、扉入って流しがあって、もう一個扉があってトイレの個室があるタイプのトイレ。無駄なトイレの詳細…笑
流しゾーンに入ってくるミナ、トイレ臭い、個室から出てくるジュード、トイレ臭い、流しゾーンから出ようとするも扉の建付けが悪くて出れなくなるジュード、トイレ臭い、謝罪するジュード、臭い臭い言うミナ、扉開かない、お店に電話するも配達と勘違いされる。
臭い、開かない、臭い、開かない、臭い、開かない…開いた!!
無事お付き合い。何でや笑
ラブコメかな??ってくらいポップな始まりのくせにこの後の落差が凄い。
この後、所謂デキ婚をするのですが…
正確には作っちゃった婚ですね。意図的なところがあるので。
そこからミナの精神が不安定になっていき、占い師に「特別な子だ」とか言われたのも割と信じちゃった感じで、夫婦で子供の育て方に相違が生まれて…というお話し。
後半はなかなか憂鬱というか、ツラめの展開です。
ネタバレ無し感想
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか…いや、どっちでもないけどバッドエンドか。
でもあのままじゃ…とも思うし…。
アマゾンプライムで見つけて何となく観始めて、最初のトイレのシーンはもはやコメディかと思ったけど、この落差はいったい…
奥さんが妊娠を機に反ワク、ビーガン、スピリチュアルに傾倒していき育児ノイローゼになるって感じの話でなかなか重かったです。
カイロ・レンも闇落ちするわな
元々のきっかけを作ったのはアダム・ドライバーだけど、皆が皆悪い人じゃなく、息子を愛してたのでつらいものがある。
メインの登場人物はすごく少ないのですが、まさかあんな終わりとは想像もつかなかったです。
え!?え!?え!?え!?ってなる
手持ちカメラの映像や、魚眼レンズのような映像はホームビデオ感だそとしてるのかと思いきや、中盤以降は映像が拍車をかけて不安を煽ってくる感じで、もうやめて…って感じです。
でも製作がイタリアなせいか展開が派手じゃなく、なんとなくヨーロッパな雰囲気のある映画。
そういえばミナ役の人はイタリア産の激面白映画『おとなの事情』にも出ていた人とか…
地味だけどいい映画によく出てますね。
ところでなんなんだよあのオイル
ネタバレ有り感想
感想を書いていて思ってきたのですが、やっぱりアダム・ドライバーが避妊しなかったのは大きいですよね。
ミナは仕事辞める気なんてなかったのに、子供が出来てしまったから納得できないまま辞めて、両親もいないし…
語られていなかったと思うのですがミナはアメリカ生まれなのかな?
イタリア生まれで仕事を機にアメリカに来たのかな?
もし後者で大人になってから渡米してきたなら友達をそこまで多くないだろうし、精神的に追い込まれていくのも理解できる。
で、精神的に追い込まれて、心を開いて頼れる人もいなくて、特別な子と言われた子の育児で部屋に籠りきり…反ワク、ビーガン、育児ノイローゼとなるのもとても納得できる環境。
帰ってきた旦那に「手を洗って」までは理解できるけど、携帯を近づけないで、肉をあげないで、汚れた表に出さないでは怖いし、もはや虐待では…なんて内容だけど、ミナは誰よりも息子を溺愛しているので観ていて辛い。
大使館勤めをしていたんだから、自分で物事判断して考えられる、本来は賢い人だろうに…
こうなってくるとアダム・ドライバー頑張れよ!!って応援し始めちゃうんですよね、あいつが原因なのに…
まぁ、最初は悪かったですがアダム・ドライバーもめちゃくちゃ我が子を愛してるのでまぁまぁまぁ。
でもアダム・ドライバーはミナも愛してるので、その辺も観ていて歯痒いというか、辛いというか…
なのであの終わり方もすごーーーーい嫌ですよね。
まさかあの人が、あの人を殺すなんて…ネタバレ有りとはいえ流石に書かない方がいいかなと思う笑
あの一瞬で「え!?あの人!?え1?どっちを!?」みたいにめっちゃ考えるあの瞬間はぞっとするので、書かないべきかと…
それにしても切ないおわりで辛すぎる…
ぱぷぽ
