ぱぷでみー賞

日本一役に立たない映画感想とか趣味の話し。

シェラ・デ・コブレの幽霊/言いにくくて覚えにくいホラー


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いつもお読み頂きありがとうございます。
今日は『シェラ・デ・コブレの幽霊』知る人ぞ知る伝説出来なホラー映画らしいです。

 

現存するフィルムが2本しかないとかで貴重な作品がちゃんと現代の方法で保存、視聴できるようになって良かったです。

 

 


まずは概要

 

原題:The Ghost of Sierra de Cobre
上映時間:81分
監督:ジョセフ・ステファノ/ロバート・スティーヴンス
脚本:ジョセフ・ステファノ
出演者:マーティン・ランドー/ダイアン・ベイカー
公開:1964年予定 未公開
製作国:アメリカ

 

 

 

 

あらすじ

 

建築家とゴーストバスターの独特の二足のわらじを履くネルソンさん
盲目の大富豪から「夜な夜な死んで埋葬したママから電話かかってくるの…しかもすすり泣くだけで怖いの」って調査依頼が入ったので引き受けるべくお家にお邪魔すると、美人妻とクソ怪し家政婦と3人で暮らしていてやばい雰囲気もりもり。

 

ちなみにネルソンさん…(ネルソンさん家の)家政婦さんと共に幽霊とか信じてない超現実主義。なんでゴーストバスターしてるんだよっていう。
ゴーストバスターというよりコナンくんなのかもしれない…トリックを暴こうとしてたし。
さらにちなみに家政婦さんのほうがガチのパワー系超現実主義。

 

話を戻して、美人妻と納骨堂に向かうとまさかのガチっぽい心霊現象に出会う美人妻。
てか、美人妻もわざわざ納骨堂内に忘れ物して一人で取りに行くとか気が狂ってるだろ。

 

何やらネルソンさんは昔シェラ・デ・コブレ村というところで依頼を受けて因縁がありそうな感じの中、どうやら今回の超常現象の原因もシェラ・デ・コブレ村に関係がありそうだとか…なさそうだとか…

 

なかなか尖った設定もありーの、ベタな設定もありーの…かの『エクソシスト』より10年も前の古典ホラー。
なかなか怖くて一見の価値ありでした。

 

 

ネタバレ無し感想

 

なんかホラー界隈では有名らしい映画。
Twitterで話題になっていたので観てみることに。
何やら公開当時はあまりの恐ろしさに具合が悪くなる人が多発して、アメリカでは上映中止になったとか??ならなかったとか??

 

そんな都市伝説のビデオみたいな映画ですが、都市伝説でも何でもなくアマゾンプライムで普通に配信されているから2020年代は凄い!!
暫くソフト化もされていなかったそうなのでいい時代ですね笑

 

そんな伝説のホラー映画ですが、まぁVFXバリバリの今観ても具合悪くなるほど怖くはないですが
映画としてはかなり面白かったです!!
ホラーとサスペンスの塩梅がいいです。

 

しかも主演のヴィヴィア・マンドール役のダイアン・ベイカーがめちゃくちゃ可愛いです!!
ホラーに美人はつきものですもんね。
モノクロの映像にめちゃくちゃ栄えます。
他に何出てる方だろ??と思ってググったら『羊たちの沈黙』のマーティン議員!!
ググって出てきた他の写真は言われてみれば分かりますが、ヴィヴィアの時はあまり分からないです。

 

あと、オープニングも最高でした!!
ストーリーのキーになる女の人の泣き声に、映像は墓石からビル群→そして画面上部から波が押し寄せてきて

 

ホラーとディザスター 映画混ぜたような演出で不気味感満載で面白いです

 

 

 

ネタバレ有り感想

 

亡くなった母親から電話がかかってきてひたすら泣いてるとかいう資産家氏
都市伝説みたいなこと言うなやって思ったのですが、
母親の遺言で棺は閉めないで、棺の隣に電話を置いているのだからそんな妄想もするわなって感じです。

 

しかもどう考えてもお前が黒幕だろって感じの家政婦
見た目がヴィランだし、その前の家政婦たちは次々やめて残るヴィラン家政婦

 

ホラーとサスペンスのお膳立てが、これでもかと揃ったところでヴィヴィアが雇った
ゴーストバスターの主人公オライオン
コイツが本業建築士で副業でゴーストバスターズしてますみたいな字面だけ見るとクセ強プロフィールなのですが、いまいち印象に残らないです。
活躍していたのは覚えているのですが、ヴィヴィアや家政婦パウリナにダメ押しお化けのインパクトが強すぎます。笑
 

オライオンが割と現実主義で『ガリレオ』の湯川先生みたいに心霊騒ぎを現実的に解決した過去があるらしいのですが、そのさらに上をいく超現実主義のオライオン家政婦のが現実主義加減でも主人公くっちゃってる印象。
「幽霊なんてぜってーいねー、いるなら連れてこいや」ってタイプ笑

 

ここまで現実主義者揃えたんだから全て誰かの仕組んだことで、霊なんていないオチかと思えばしっかり居るのが面白い。

 

実はヴィヴィアと家政婦が親子で故郷の町で起こった事件の霊が犯人ですよってオチ。

 

令和に言葉でさっと説明してしまうと、なんだそんなもんかって感じですが
当時に観たらなかなか面白いだろうなって思います。

 

なによりお化けの表現がめっちゃ怖い。
モノクロだから分かり難いけど、顔面血まみれ?なの??

 

『エクソシスト』を初めて見た時的な衝撃がありそうな気がします。

 

 

ぱぷぽ