ぱぷでみー賞

日本一役に立たない映画感想とか趣味ブログ。

モアナと伝説の海/松也は激怒した


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ディズニー好きの癖にあんまり熱心に新作を観てないので今更初鑑賞です。
シーの新しい夜のショー“ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス”でモアナが結構出てくるんですよね。
メインはピーターパンですが。

 

そして音楽を毎日のように聴いていたら「モアナの曲良いな」っていうのと「釣り針がどうしたっていうんだ松也!!」と釣り針と尾上松也の関係が気になりすぎて遂に鑑賞です。

 

釣り針壊れちゃっただろ!
松也は激怒した

 

 


まずは概要

原題:Moana
上映時間:107分
監督:ロン・クレメンツ/ジョン・マスカー
脚本:ジャレド・ブッシュ
出演者:屋比久知奈/尾上松也
公開:2016年
製作国:アメリカ

 

 

ディズニーのモアナです。
今更感がすごいし、ネット上には感想があふれかえってますが書きたかったので…
日本のある映画にそっくりで面白かったです。

海を渡ってディズニーのフィルターを通るとこーなるんだーって感じ。

 

あとやっぱり松也最高

 

 

あらすじ

あらすじは作中でモアナが簡潔に何度も何度も説明してくれる
「私はモトゥヌイのモアナ。私の船に乗り、この海を渡って、テ・フィティの心を返しに行くの」
サンキューモアナ、君のいう事がすべてだ。

 

全てだけど、もうちょっと詳しく説明すると…
温暖で食べ物も豊富な島モトゥヌイに暮らすモアナちゃんは村長の娘で時期村長。
モアナちゃんが大きくなってそろそろ村長になるよって頃に島で異変が起こります。
異変の原因はばっちゃんが言ってたマウイもとい尾上松也に関する言い伝えじゃん!?ってことで
アムロがガンダム拾ったみたいに、ちょうどいいところにあった私のご先祖様の船に乗り尾上松也を探しにいくわ!って人知れず島を出ていき、海を渡って災いの元(テ・フィティの心)を返しに行けるかしら!?
って感じです。

 

モアナちゃんの説明のほうが分かりやすいですね。
でも釣り針は…??

 

ネタバレ無し感想

ちょっと想像していた感じと違いましたがかなり面白かったです!
ストーリーは言わずもがなですが、海の表現がびっっっっくりするほど綺麗です。
なんであんなに透明なのにちゃんと海って分かるんだろ本当にすごい!!

 

あと何気に波がすごい。
登場人物たちが波打ち際で話をするときなんて別に何となくチャポチャポさせておけばいいのに、ちゃんと白波だったり一つ一つ違う波が打ち寄せてるの何気にめっちゃすごいと思った。
勝手な妄想だけどスタッフも観て欲しかったんじゃないでしょうか、わざわざ真上からの俯瞰ショットで波打ち際を撮ってるシーンがあって本当にちゃんと波打ち際だった。

 

そして何より尾上松也氏の吹き替えめちゃくちゃ上手。
ディズニーの吹き替えって、他で言う“ゲスト声優”みたいな有名人を結構起用する割にみんなめちゃくちゃ上手で違和感ないんですよね。本当にすごい
インクレディブルの宮迫さんとか、カーズのぐっさんとか、トイストーリーの唐沢寿明さんとか。ぐっさんは言われても未だにぐっさんなのか分からない。
キャスティングが上手いのか、指導がいいのか…コナンのゲスト声優担当してる人にもノウハウ教えてあげて欲しい笑
あれはあれで味があっていいけど…笑

 

昨今のディズニーと言えばポリコレ、ポリコレ、多様性、多様性で離れてしまった人もいるのではないかと思いますが、この辺りだとまだ多様性も過剰じゃなくて、話に広がりが生まれていていいですね。
何が面白いってマウイのディズニー弄りですよね。笑
「綺麗な服を着て動物のお友達がいりゃプリンセス」
「おい、歌うのか。勘弁してくれ」
『リトルマーメイド』までのディズニークラシックとルネサンス期のディズニーあるあるを自分たちで弄るなんて…笑
お友達の鳥だいぶヤバいけどね…

 

でもこのセリフ、ギャグだけじゃなくて何気に大事な意味がある気がしてます

 

ネタバレ有り感想

指摘している人が沢山いますし、監督さんもオマージュだか、参考にしたと公言している通り、私も観ている途中から「これは…もののけ姫だな!?」となる。
ストーリーもキャラクター設定も結構ジブリの『もののけ姫』です。
ディズニー版『もののけ姫』inポリネシアって感じ。

 

神様の大事な一部を奪って、世の中に闇が訪れ、関係ない第三者が被害を被り、第三者が神様に大事なものを返しに行く…ちょっと事件の前後が違いますが同じプロットです。

 

でも、モアナ=サン、マウイ=アシタカ…ではなく
モアナ=アシタカ、マウイ=サン/エボシ なんですよね!! 面白い!!

 

マウイは生まれてすぐ母親に海に捨てられ、神様によって育てられた半神半人
承認欲求からか、人々の望みを叶え、英雄になり、最後に女神の心を盗んで、孤島に幽閉。
「人間にもなれず、神様にもなりきれぬ、哀れで醜い、かわいい我が息子だ」ってところでしょうか。笑

 

モアナはというと次期村の長で、異変を治めるために旅に出て、マウイと共に女神の心を返す
「人の手で返したい」って感じですね。しかもモーセ。笑

 

ついでにテ・フィティ=シシ神/デイダラボッチなので心が返されると草木が芽吹き、穏やかな海になる。

 

てことでまさかのモアナ=アシタカ=ヒーロー、マウイ=サン=ヒロイン!!
だから岩だらけの孤島で助けを待ってるマウイ姫…笑
助けに来てくれた人の目的は自分と思い込む承認欲求プリンセス。

 

なのでプリンセス(マウイ)が「綺麗な服を着て動物のお友達がいりゃプリンセス」ってヒーローを弄ってるのはなんだか皮肉だし、この構図をより分かりやすくするためのセリフなのではと思う。

 

ところでモアナが海に選ばれるに至った子亀と綺麗な貝。
綺麗な貝(宝物)より小さな命を助けることを選んだ心優しいモアナを海が選んだんだろうなって事は分かるのですが、最後にその宝物を歴代村長が積み上げた石の上に置く意味は何だろう??

 

「この島の歴史はここで終わり」って意味で、上に何も詰めない複雑な形の貝殻??
もっと深い意味がありそうですが分からない…

 

 

ぱぷぽ