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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア/結局そーいう映画だから考えても無駄


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いつもお読み頂きありがとうございます。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのネタバレあり感想です。

タイトル長いですね笑

 

 

まずは概要

原題:The Killing of a Sacred Deer
上映時間:121分
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス/エフティミス・フィリップ
出演者:コリン・ファレル/ニコール・キッドマン/バリー・コーガン
公開:2017
製作国: アイルランド/イギリス

 

製作国はギリシャでは作ってないんですね!

3人目に名前のあるバリー・コーガンはダンケルクとかアメリカン・アニマルズにちょっと冴えない感じで出てましたね。

 

今回はそんななんだか不思議な映画の『聖なる鹿殺し』です!!

 

あらすじ

あらすじ…難しいなぁ…笑


イケイケの外科医と、美人妻、可愛い二人の子供にも恵まれた、なんの不自由ない家族に訪れた不幸のお話し。

無表情のなんとも形容しがたい不気味少年と密会する外科医。
一瞬ゲイの愛人か!?とか思ったけれど、そんないい雰囲気でもなく、好意的ではあるようだけどとにかく無表情で怖い。笑

その後どうやら不気味少年の影響から子どもたちに変化が起こる。
え??なに??呪い??え…え…??と思っている間に終わる。


そう…終わる…笑

 

ネタバレ無し感想

映画開始でいきなり画面いっぱいに現れる真っ赤で、鼓動している心臓の手術シーン。

これがなんとも居心地の悪い映像なんですよ。


なにが??って聞かれても説明しにくいけど、なんとも居心地が悪い。

そんな気持ち悪い不気味な映像からスタートする映画なのですが…映画本編、終始そんな感じのする映画です。

 

しかも、見終わった後の感想が「困ったなぁ」だったのは初めて笑

この映画はどうやら劇中にも名前だけ出てきたギリシャ神話の『アウリスのイピゲネイア』を知らないと「?」となるよう。

この話が元になっているらしいので現代の価値観、倫理観で「よくわからない」って感想ぶつけてもどうやらお門違いみたい。

 

『アウリスのイピゲネイア』を事前に調べてからみた方が面白いだろうけど、ギリシャ神話が元になってるっていう大前提がわかってるだけで「なんで??」が減るので観やすくなるけど、純粋に不条理物と思ってみても映画の見せ方が良くできていると思うので面白い。

結局良くできているので面白い。笑

合う合わないは当然あるだろうけど。

 

あと、よく書かれているけど、とにかくカメラワーク?が面白い!!

ずっと違和感のある画が続く。やたらに俯瞰だったり、背後をついていく『シャイニング』感溢れるトラッキングショットだったりで、第三の存在は感じられても、出演者達の感情が全然伝わってこない。

あと、シンメトリーの構図も多くてやっぱりキューブリックを感じて仕方ない。

 

この監督は初めてみたけど、この『聖なる鹿殺し』も『ロブスター』も気になっていたのでみれて良かった。

 

ネタバレ有り感想

ネタバレ無し感想でも書いたのですが『アウリスのイピゲネイア』を事前に調べてみないと「これは呪いなの??」、「マーティンは何者なの??」がずーっと気になって話しに集中出来なくなる。

 

この映画は医療事故で父を殺された青年=マーティンと、傲慢さから酔って医療事故を起こした医者=スティーブンの関係を追っていくのですが、とにかくマーティンの感情が読み取れないし、何故スティーブンの子供たちを最終的に死に至らしめることが出来ることが謎です。

 

結局その理由は『アウリスのイピゲネイア』だからなんですよね笑

詳しい内容はググって頂く方が早いのですが、簡単な話し"女神アルテミスの可愛がっていた鹿を殺してしまったので、娘を生け贄に差し出す英雄アガメムノン"の話しらしいです。

 

なので『聖なる鹿殺し』はスティーブンが生け贄を差し出さないと終わらないんですよね。

そういう話なんです笑

ただ、彼が=アルテミスなのかと言われると違う気がするし…こんな感想で本当に申し訳ないですが困った映画だ。

 

 

ぱぷぽ